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セカンドオピニオン=最善の治療法を見つけるために

医療が進歩して様々な治療法が生まれています。しかし、医師によってあなたの病気に対する考え方が違うことがあります。また、医師や病院によって、医療技術や診療の質に差があることも考えられます。あなたにとって最善と考えられる治療法を見つけるため、主治医以外の医師の意見を聞く、それがセカンドオピニオンです。

☆セカンドオピニオン費用は、基本的に全額自己負担です
 セカンドオピニオンは「診療」ではなく「相談」になるため、健康保険給付の対象とはならず、全額自己負担となります。(但し、患者がセカンドオピニオン目的でなく保険医療機関を受診して保険証を提示し、一般外来での保険診療を希望する場合は、保険診療の取扱いとなります)また、生活保護受給者に対しては、医師が必要と認めない場合は「自費診療」扱いとなるため、生活保護の医療扶助の対象外となってしまい、セカンドオピニオンを求めて、別の病院の医師に相談することが不可能となっています。

☆こうしてセカンドオピニオンを得る
1 必ず、まず主治医に相談する
2 別の医療機関・医師を探す
 通院している医療機関の「医療連携室」、「がん診療連携拠点病院」の「相談支援センター」また、「国立がん研究センター」の「がん情報サービス」のホームページにも、セカンドオピニオンを受けることのできる医療機関の情報が掲載されています。また、抗がん剤治療、放射線療法、手術など、治療の選択肢が複数ある場合は、同じ医療機関の別の部門の医師に依頼できることもあります。
3 主治医に紹介状やデータをもらう
 主治医に話して他医師への診療情報提供書を作成してもらう必要があります。意見を求められた医師は、これまでの治療経過や病状の推移を把握しないことには適切な助言をすることが難しいからです。これまでの経過や検査結果などが記載された「紹介状」を主治医から受け取ります。  4 セカンドオピニオンを予約する
 患者さんが行うのが基本ですが、家族が代行できる医療機関も多くあります。予約の際は、「受診方法」「診療時間」「費用」「必要な書類」などを確認しましょう。 5 セカンドオピニオンを受ける
 時間を有効に使うために、聞きたいことは箇条書きにまとめておいてください。また、メモをとりながら受けるなど、メモを活用しましょう。大量の情報が提供されるので、できるだけ家族など信頼できる人に同行してもらうのがいいでしょう。

☆セカンドオピニオンを活かし、納得できる治療を受けるために!
1 セカンドオピニオンで取得した情報を主治医に持ち帰り、伝えることが大切です。ファーストオピニオンとセカンドオピニオンが全く違うこともあり得ます。そのような場合、主治医に伝えづらいものです。しかし、セカンドオピニオンを主治医に持ち帰ることで、ファーストオピニオンを出した主治医が、セカンドオピニオンのメリットとデメリットを説明してくれます。
2 仮にセカンドオピニオンで新しい治療法が提示された場合には、治療への新たな判断材料が増えることになります。
 今後の治療法を選択する場合やセカンドオピニオンを求めた医師の治療を受けたい場合も、必ず主治医に伝えてください。

 患者さんの中には、セカンドオピニオンの話をすると、『主治医の機嫌を損ねるのでは?』と心配する人もいますが、セカンドオピニオンを受けるのは患者さんの当然の権利です。話をして、医師が不機嫌になるようなことは基本的にありませんので、遠慮せずに相談しましょう。

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